【完】君色フォトグラフ

深山先生は不思議そうに下を俯いている私の顔を覗き込む。


「他に、撮りたいものでもあるの?」


「・・・・・・まだ撮りたいかは自分でも分からないんです。ただ・・・違うものもこれで見てみたいなって。それだけです」


深山先生は私の言葉を聞くと、優しく微笑んだ。


「そっか。りんは見つかったんだね」


その言葉を聞いて私は不思議に思った。


「りん・・・は?」


「うん・・・私はまだ見つからないの」


深山先生は首にかけていたカメラを空に向けて、シャッターを切った。