【完】君色フォトグラフ

「ハル君!」


私は自転車置き場に、歌を口ずさみながらやってきたハル君に話しかけた。


「ぅお!りんりん!何!?ビックリしたあ!ていうか歌歌ってんの聞かれて恥ずかしいんだけど・・・・・・」


「結構うまかったよ?校歌・・・・・・」


落ち込むハル君にそう声をかけるのが精一杯。


「マジ!?」


だけどハル君は単純に喜んでくれた。


本当素直なんだな、ハル君は。


「だけど、なんで校歌?」


「そりゃ、試合で勝ったときのためでしょ!」


「試合?」


「そう!夏の甲子園予選まであと少しだからな!いっぱい歌うぞ!」


そう言ってハル君はまた校歌を歌いだす。