【完】君色フォトグラフ

「ハルがりんちゃんに貰った写真。あれ、見せてもらった」


「あ・・・すいません!柚さんに何も言わず勝手にあげてしまって」


私は頭を下げた。


「いいのいいの。どうせハルが無理言ったからあげちゃったんでしょ」


「は・・・はい」


「やっぱり!ね。その写真私も貰えたりする?すっごく格好良く撮れてたから、私も欲しい!」


「もちろんです!」


私は制服のスカートの裾をギュっとつかみ、顔をあげた。


「わあい。やった!」


柚さんは私に笑顔を向けた。


「・・・・・・あの、柚さん」


「ん?」


「ありがとうございました。写真のモデル引き受けてくれて。お礼言わなきゃって思ってたのに、こんなに時間が経ってしまって」


そう。

私はあの時、柚さんの前で泣いてしまったことが恥ずかしくて、仲介役をすべて深山先生に頼んでしまっていたのだ。