【完】君色フォトグラフ

「なあ、消しゴムかして」


「はい・・・・・・」


私は自分の机の上にあった消しゴムを和由君の机へと滑らせる。

私はハル君とは話せるようになったものの、未だ他の人とは話すことが苦手なままでいた。


特に隣の和由君とは上手く話すことが出来ない。

大きくて愛想がないということに手伝って、相変わらず和由君は偉そうだし。

特に朝なんてオーラがピリピリしていて怖いし・・・一番苦手なタイプだ。


「ん。ありがと」


私の机にスッと伸びる和由君の左手。

ゴツゴツしてて大きい。


「何?」


「え?」


「手、見てたから」


「え!?」


私はいつの間にか和由君の手を見つめてしまっていたらしい。