【完】君色フォトグラフ

日が経つにつれ部室には、柚さんの写真が増えてきた。

放課後に撮影した写真を、次の日部室でお昼を食べながらプリントするのが、私の楽しみになっていた。


一人だけど寂しくはなかった。


柚さんのおかげかな?


「ちょっとずつだけど、うまくなってきたかな?」


バッティングボックスに立つ柚さんの写真を壁に貼り、写真から少し離れ眺める。


「はあ。やっぱり素敵だ。格好いい」


だけど今日からは少し寂しい。


柚さんは今日から女子野球のワールドカップの合宿に行ってしまい、しばらく学校にいない。

フウとため息をつくと同時に、ドアをノックする音が聞こえた。



コンコン



私はドキっとして振り返りドアを見る。

深山先生はノックなんかしないし・・・誰だろう?



コンコン



黙っていたらもう一度ノックの音が聞こえた。



無視するのも失礼だよね。



「は、はい・・・・・・」


私はドアに近づき、そっとドアを横に滑らせた。