【完】君色フォトグラフ

「あんたこの子のこと知ってるの?」


「ん、ああ。同じクラス」


茶髪男は柚さんと親しげに話している。


私の腹の底からはフツフツと、怒りが煮えたぎっていた。

茶髪男は私の心をポッキリ折っただけでなく、私が恥ずかしくて言えなかったことを、柚さんにあっさりと話した。



悔しい・・・・・・!




私は茶髪男に全てが邪魔されているように思えてしかたなかった。


我慢出来なくなった感情が涙となってあふれ出す。


「は?なんで泣いてるんだよ。やっぱり意味分かんねえよ」


茶髪男は呆れたようにため息をついた。

そんな態度にすら腹が立つ。


「・・・・・・っらい」


「は?」


「あんたなんか大っっ嫌い!!」






カシャンッ!





何かを投げつけたかったのだろう。

何も持っていなかった私は、何を思ったのか自分の眼鏡を外し、茶髪男に投げつけた。









―――最悪な出会いだった。