【完】君色フォトグラフ

「む、無理です!」


教室を出て行こうとする深山先生の腕を必死に掴む。


「私、極度の人見知りで。無理なんです、知らない人の所に入っていくの。特に男の人は・・・怖いんです」


「怖いって・・・どうして?」


深山先生は心配そうに私を見つめ、首をかしげる。


「・・・・・・」


「言えない?」


「はい・・・ごめんなさい」


私は深山先生の腕から手を離した。

深山先生の靴が私から離れていくのが見える。

変な子だって思われたかな・・・・・・。


「大丈夫」


「え?」


「大丈夫。写真は近くからじゃなくても撮れるから」


深山先生がチョイチョイと手を動かし、私を呼ぶ。

私は深山先生の手に導かれるように、窓際に歩み寄る。