【完】君色フォトグラフ

和由君の漕ぐ自転車の速度がグンと上がる。


「わあ!」


振り落とされそうになった私は和由君にすがりついた。


「おい、待てよ!」


振り向いて後ろを確認すると、ハル君の姿がどんどん小さくなっていく。

振り向いた顔を元に戻して、和由君の横顔を覗き込む。

こんな時の和由君の表情さえ、私は見たくて仕方ない。






「和由君!私、笑った和由君の顔も、くやしそうな和由君の顔も全部大好きだよ」


「お、前!そういうのでかい声で言うなよ」


和由君の自転車がグラグラ揺れる。


私もそれに合わせてケラケラ笑う。











君色フォトグラフ。



きっとこれからもずっと、私の写真は君色だよ。







END