【完】君色フォトグラフ

「あの時以来だね。りんが私に自分の気持ち話してくれたの」


「あの、時?」


「うん・・・中学校の時、りんが私に好きな人出来たって話してくれた時」


「あ・・・・・・」


そこまで言って、満里奈が私の体から離れた。


「りんは、こうして本当のこと自分で言えるのに、私、勝手に伝えちゃって・・・りんに嫌な思いさせた。ごめんね」


満里奈が寂しそうに笑った。






ずっとあの時のことを恨んでた。

だけど、恨んでたのは間違いだって思った。

満里奈は私のことを思って、そうしてくれたんだ。

私は首を振った。


「私こそ、ごめん。ちゃんと言えなくて。満里奈は私の親友なのに」






二人で泣いた夜。





私たちは初めてお互いの本音を言うことができた。



嘘をつくことが、どれだけ相手を傷つけることになるのか。


それを知った夜だった。