【完】君色フォトグラフ

「私、なんだかあなたが気になってしかたないの。一目惚れ・・・かなあ?」


深山先生は、前のめりになって私を見つめる。


一目惚れって・・・私は少しだけ身をひいた。


「やっぱり、少しだけ私に似てる」


「深山先生に?」


どういう意味だろう。

私は深山先生のように笑顔が素敵なわけでもないし、むしろ似てないと思うんだけど・・・・・・。



深山先生は立ち上がると、空の写真が貼られている方へ、ゆっくり歩いていった。


「写真って楽しいよ。絶対忘れたくない!ってものを形に残せるから」


深山先生は、写真を優しく指でなぞった。


「この写真ね、私が撮ったの」


深山先生はくるりと振り返ると無邪気に笑った。