その道具らよりも私は貴女の傍にずっと居た身だ。




どんな時も・・・





けれども、彼女には私の存在が見えていない。





なら、私の自縛も解くのみ。




私は彼女を後ろから抱き締めた。








「美香・・・愛している」






涙を流す彼女は愛しい。








―END―