美香は紅茶のカップをテーブルに置いて、 縮こまったままうつむいた。 「だっ・・・だから・・・一週間だけ・・・ 私の普通の彼氏になりなさいよ・・・。 そう・・・普通の彼氏に・・・。」 普通の彼氏・・・それはどこまで許されるのだろう? いや、べつにこいつとどうにかなるとは 考えてはないが男の本能っていうものがある。 「分かった、普通の彼氏を演じてりゃいいんだろ?」 「違うわ!」 彼女はかぶりを振って否定する。 おいおい矛盾してるぞ。