「そんなとき、美香様は貴方にお会いしました。 彼女から人に接するなんて珍しいことです。 私も心から喜びました。だから私は貴方に賭けているんです。」 彼はじっと真剣な目で俺を見た。 いやいや、女子だったらもろ惚れているだろ。 「貴方なら彼女の・・・」 蘭が話している途中に機内が少し揺れた。 「到着したみたいですね」 彼はすぐに立ち上がる。 「お嬢様がお待ちかねです」 切り替え早いな。