開けてみたら…
ぐてっと私に横たわるエネミーの姿。


お腹にはぐっさりと鎌が刺さっていた。


震える。
体が震える。



「エネミー!!」

ラビが顔色を悪くしてエネミーに駆け寄ってきた。


「エ…エネ、エネミー…」


声までもが震えてうまく喋れない。
何故…何故私なんかを庇ったの…


「よか、った…無事、で」


冷たくなってくエネミーの体。
ラビがヒーリングの魔法をかけるが癒えない。

幻騎士に傷つけられた傷は魔法じゃけして治らない。

エネミーを刺した幻騎士は彼女を刺した事が王様にバレるのが怖いのかなんなのかわからないが
魔法で鎌を動かし自分の首を落とした。