「!!」
「起きた?エネミー」
「…ラ…ビ」

私は寝てたの?
「まだ起き上がらないで
耳の血が止まってないからね」

耳の血…

『幻覚に頭を犯されて耳から
血が出たんだよ』

「あぁ…幻覚に頭を犯されたから」
「そうだよ
昔と変わらないね」

さっき見た夢は昔私が体験した事?
でも私は…6歳までの記憶はいっさいないから
あれが体験したことだなんて
わからない…

「エネミーどうしたの?」
「ちょっと不思議な夢を見たの」
「夢?」
「小さな私がラビと遊んでる夢
あり得ない事のはずなのに
自分がしたような感じでさ」

そう言うとラビは微笑んだ
そして私の手を握った

「あり得ない事じゃないよ
それは本当に君がした事だからね」
「え…?」


ラビは私の唇にそっと
キスをした
暖かい…
やっぱりあれは私何だろうか…
わからない、
ラビは唇を離した

「君は突然消えた」
「消えた」
「別人と入れ替わった
顔も髪型も全く同じ人入れ替わった」

入れ替わった…