そして人間界で暮らしはじめた。 時々、魔界に帰っては 食べ物とかイロイロ取ってきたりしたし 父に何回も止められた。 エルザには子供が身篭った。 もう元には戻れないと。 「…アイクッ…」 「エルザ?」 苦しそうにエルザは喘ぐ。 「もしかして」 子供が…? 「病院に行かなきゃ」 何度か人間界の病院には行ったから慣れている 「…いっ…てはダメ」 「え?」 エルザはひたすら首を横に振った。 「なら魔界で」 それもダメだと首を横に振った。 …………………