「で、どーだった?」 昼休みの報告会。 いつものように、目の前にはちょっと楽しそうに笑うしーちゃん。 「戻ったよ」 私も短くそれだけ。 「そっかー。…ま、良かったんだよね?」 「うん」 頷いて、笑った。 同時に、朝のことを思い出して、ちょっとぽうっとなる。 しーちゃんは、にやにやしながら私の様子を見ていた。 また明日も会えると思うと、嬉しくて。 うまく言えないけど、胸のあたりがくすぐったくて、熱くなる。 好き、なんだ。 でも、あのことはやっぱり心の奥で引っかかっていた。