三つ編み?
あ、そうだった!
「はい、ちょっと寝癖がひどくて…」
笑いながら答えた。
良かった、ちゃんと話せた。
それから、今週末は雨が降るらしいとか、
結城さんの友達が骨折しちゃったとか、
そんな話をして時間が過ぎた。
「…あ、そろそろ行かなきゃ」
うう、名残惜しいー。
私があからさまに沈んでいると、
「そんなに残念?」
なんて笑う結城さん。
「いや、もうちょっと話したかったなあって…」
……はっ!
何言ってんの私!
こんなんじゃ私の気持ちバレバレじゃん!
再び私が焦っていると、私の頭に、ぽん、と手が置かれた。
「…また明日」
そう言って、彼は優しく微笑んだ。



