「会ったって…どこで?」 「親戚の法事で、帰って来てたんだって。友達と遊んでたら、声かけられてさー」 お姉ちゃんは今、笑ってるの?わからない。 「嬉しかったんだ、すごく。もう好きとかじゃないけど。 でもね、彼女いるって聞いて…ちょっとショックだった」 私は、何て言えばいいんだろう。 「…だからさ、芽依」 お姉ちゃんが私を見つめる。 少しだけ目が赤い。 泣いたのかな。 「あんたは、後悔しないように頑張ってね」 そう言って笑ったお姉ちゃんは、とっても切なそうだった。