どどど、どうしよう! なんで?! なんで黙ってるの?! もしかして引かれた?! 「す、すいませんいきなり変なことっ…」 「いないよ」 ーーーいないよ。 その声は確かに私の耳に入った。 だけど、 だけど、 私は全然喜べなかった。 「ゆう、き、さん?」 うまく話せない。 胸が痛い。 だって、だって。 目の前で微笑む結城さんは、とても悲しそうだった。