「…おはようございます、結城さんっ!」 無駄に大きな声を出して、私は結城さんのもとへ駆け寄った。 「あ、牧野さん。おはよう」 相変わらずの王子様スマイルでにっこり笑う結城さん。 ああー今日もかっこいいー!! …ってちがーう!! 聞かなきゃいけないじゃん! 「あ、あの、結城さん」 「ん?」 視線を合わせて、勇気を振り絞って、私は言った。 「結城さんって、彼女いるんですか?」