いつもの道を歩いているのに、なんだか落ち着かない。


だって、やっぱり、どうしても緊張しちゃうんだもん。




ドキドキ。


ドキドキ。




あーなんでこんなに!



そうこうしてるうちに、いつの間にかあの横断歩道が見えてきた。





ドックン。



ドックン。




…パワーアップしたー!!


心臓の音が!ドキドキからドックンに!



いつの間にか私は横断歩道の前に立っていて。



目線の先には、あのカフェ。


いつものテラス席に座る、結城さん。



…あれ、なんでかな。
なんか目が熱い。


泣きそう。





やっぱり私怖いのかな。


うん、そうだきっと。彼女のこと聞くの、怖いんだ。


でも、それよりもっと好きなんだ。



まともに考えることも出来なくなってきて、だけど私は歩き出した。


ゆっくり、結城さんに近づいていく。