「…ありがと。私、頑張るね」


自分のことって、わかるようでよくわかんないけど。


でも、頑張ろうって、なんかそう思えた。


彼女のことは、気になるけど、諦めるとか考えるのはまだ早いかもしれない。


まだ、わからない。


それに、お姉ちゃんの言うとおり、大事なのは好きって気持ちだ。


きっと、そうなんだ。


なんだか妙に納得してしまった私。

…何にだろう。

でも不思議と不安は消えていた。


「うん、見失わない」


無意識に呟いた私を見て、お姉ちゃんはニコニコと笑っていた。