宛先:奏
安純って可愛いよね!
俺の中で2番だよ。


正直あまり喜べなかった。2番だからじゃない。
確かに大好きだよ!?
実は香乃も奏が好きだからだ。
お互い恨みっこなしといったものの、
すぐに受け入れられるわけが無い。


「香乃は??」


恐る恐る聞いた。


ガラッ!!


押入れの開く音がした。そこには溢れる涙があった。
それを誤魔化そうと奏にメールした。


―香乃が泣いた。なんとか誤魔化せ。―

その3分後。。。メールが来た。



香乃へ
1番ではないけどお前のこと、
大好きだよ。  奏より



これで何とかなったものの、それを人に言うなんて!
信じらんない。
それからは、香乃を避けた。その事件のせいで
『嫌い』と言われたことだしいいと思った。
でも確認のため、野崎に何回も内容を聞こうとした。
駄目だった。