「あれ、もう暗くなってる」 優が窓ガラスを見てそう言った。 「ほんとだ。何時間くらいいたっけな」 「3時間くらいじゃない?プリクラ撮った後、結構遊んだし」 「そうだな」 窓の外は明るみを失い始めて、あたりは少しだけ薄暗くなっていた。 長居すると、教師とかに見つかるかもしれない。 「そろそろ、駅前に戻った方がよさそうですね」 「そうしようか」