幼い頃から、横には同じ顔をした妹が居た。

仲は良かったつもりだった。

だけど愛は嫌いだった。


あたしは愛に上辺だけ優しくして、心の中では貶していた。

何でかと言うと、双子故に比較される。


愛は器用で、あたしは不器用。

幼い頃の話だが、両親や友達はそんなところを見つけると愛ちゃんと違ってどうのこうの言った。

卵焼きだってあたしは上手く焼けない。

あたしは愛の下になるのが嫌だった。


だから、愛より上に立つ為に頑張った。
可愛くなったし、人気者になった。



愛、悪いけどあたしはあんたより上なの。