「やったぁ。ありがとっ」 目の前の茜が嬉しそうに微笑む。 「え、えへ」 ぎこちない愛想笑いしかできない。 「あたし、頑張っちゃうからっ。ありがとう愛、じゃあねっ」 「あ、うん」 茜が去った後、あたしは複雑な心境だった。 どうすれば、よかったんだろうか。 それからお昼休みのチャイムが鳴っても、あたしはそこに立ち尽くしていた。