あたしと違って動作が遅い愛を急かしながら、学校へ向かった。 席につくと、皆があたしの周りに集まってきた。 愛の方には、誰も居ない。 だってあたしは愛と違って人気者だから。 あんなのあたしが同じ顔をしている双子だなんて、お笑い種よね。 ほんと、ありえない。 皆の相手をしながら、横目で愛の方を見た。 「ん、な」 有り得ない光景が広がっていた。