“名札とか第二ボタンとか”


鶴田の胸につけられてる名札や、並んでいるボタンに目がいく。


もう何人か予約してる人がいるのかな?

だったら、私も…。



「あのさ、鶴田…」

「ん」

「そろそろ教室戻れー」



先生だ。


「戻るか」

「…うん」



ああ、タイミング悪い。

せっかく、言えそうだったのにな…。