「第二ボタンを、喋ったことない奴にやるのも変だべ」 「そうだけど…」 でも、何で私に? 「いいじゃん。貰っとけよ。将来プレミアつくぞ」 「バカじゃん…。でも、ありがと」 「おう」 どうしよう、嬉しい。 でも、その気持ちもすぐに寂しさに負けてしまう。 言葉が出てこなくなって、ちょっと長めに目が合っていた時、 「おーい鶴田ー」 と男子たちが名前を呼んだ。