学校なんて行きたくないッ!!
あたしは朝、布団の中でいつもそうやって呟く。

あたしの名前は相葉 美季(あいば みき)。
ブサイクでバカで友達のいないイジメられっ子。
学校に行けば毎日毎日イジメられて…。
かと言って休めば家にピンポンダッシュされて…。
そんな最悪な人生ロードを歩行中のあたし。

「いってきまーす」
いつものように一人で登校。
遊びほうけるお父さんとは別にしっかり働くお母さんは、今日も朝早くお仕事に。
誰もいない家に鍵を掛け、とぼとぼと歩く。
こんなのはいつもの事だから慣れっこ。
でも学校でのイジメは違う…。
毎日違う事されて、何されるか分かんない。
だから怖い。

「はぁ…」
ついに今日も来てしまった…。
校門をくぐるのが怖い…
でも仕方ないから行くしかない。
下駄箱で靴を替える。
「あっ…」
また上靴がない…。
何であたしだけなんだろう。
靴を置き、教室へと向かった。
そして教室のドアーの前で立ち止まる。
「今日こそは、なにもありませんように…」
小声で祈るように呟いてドアーを開けた。
 ガラッ―