花とアイドル☆《完》

頬をピンクに染めながらも、
花乃は精いっぱいたしなめる
口調で言い返す。


「そーだけどさ。

ちょっと言ってみただけじゃん」


「そんな冗談は、ダメだよぉ。

朱鷺田さんに怒られるよ〜」


ぷぅっと頬を膨らます花乃。


それを見て、拓斗も肩をすくめて
おどけた笑顔を見せた。


「ハイハイ。

んじゃぁオレは、明日もお仕事
ガンバリマスヨ」


「うん、頑張って♪

愛香さんとおいしいケーキ焼いて
待ってる」




――あせらなくても、大丈夫。


あたし達の時間は、まだまだ
これから、いっぱいある。



あたし達が、お互いを大切に
思っていれば。


ホラ、今みたいに。


こんなにもおだやかな時間だって
、過ごせるんだもの。