花とアイドル☆《完》

――信じるよ。


拓斗の指で、ほんの少しアゴを
持ち上げられ。


吐息と共に、唇に暖かな温もりが
舞い降りたとき――。


花乃は、その温もりを感じながら
、心の中でそう答えた。


――このキスが、約束。


住む世界や、追いかける夢が
違っても。


お互いを大切に思う気持ちに、
そんなのは関係ないよね。


だから、これからも、ずっと。


あたしは、拓斗クンの傍にいるよ。


何もできない……ただ、隣で
笑ってるしかできない女のコ
だけど。


でもそうすることで、拓斗クンを
照らす、おひさまみたいになれ
たらいいな。