花とアイドル☆《完》

ヒマワリみたいなあったかい
笑顔で、拓斗が言う。


「拓斗クンのお仕事のこととか、
詳しくないし。

アドバイスとか、きっとできない」


「そんなのいらない。

オレが花乃さんに傍にいてほしい
のは、『結城拓斗』のじゃなく
て、『本郷拓斗』のだから」


「拓斗クン……」



――夢みたい。

こんな言葉が、拓斗クンから
聞けるなんて。



「ね? ハイって言ってよ」



甘い囁きが、耳元に降り注ぐ。



その響きに、花乃は魔法にかけ
られたように、コクリと頷いて
いた。



「――ハイ―――」



たった一言、そう答えた瞬間。


花乃の体は、拓斗の両腕にすっぽ
りと包まれていた。



「――大好きだよ、花乃さん」



「あたしも……」