花乃はおかしくなってつい頬を
緩めた。
――もぉ……拓斗クンったら、
子供みたい。
花乃はソファに腰掛けて、散ら
かっている服をたたみ始めた。
――拓斗クンってフシギな人だな。
シリアスなお芝居とか……とても
17歳とは思えないような難しい
お仕事してて、すごくしっかり
してるように見えるのに。
こんなところは、小学生みたい。
アイドルの『結城拓斗』を見てい
る人たちは――拓斗クンにこんな
一面があることなんて、きっと
知らないよね。
しっかりしている拓斗の、ちょっ
と抜けている一面。
アイドルではなく、ただの男のコ
としての素顔。
花乃だけが知っている――。
――もっと、知りたいな……。
緩めた。
――もぉ……拓斗クンったら、
子供みたい。
花乃はソファに腰掛けて、散ら
かっている服をたたみ始めた。
――拓斗クンってフシギな人だな。
シリアスなお芝居とか……とても
17歳とは思えないような難しい
お仕事してて、すごくしっかり
してるように見えるのに。
こんなところは、小学生みたい。
アイドルの『結城拓斗』を見てい
る人たちは――拓斗クンにこんな
一面があることなんて、きっと
知らないよね。
しっかりしている拓斗の、ちょっ
と抜けている一面。
アイドルではなく、ただの男のコ
としての素顔。
花乃だけが知っている――。
――もっと、知りたいな……。

