まずはおそるおそる目覚まし時計
を拾い上げて、サイドボードの
隅に戻す。
そして、ベッドの片隅に寄せ
られていたシーツをとって、
そっと拓斗の体にかけた。
――あんな大きな音がしても
起きないなんて。
今日も疲れてるんだなぁ……。
ドキドキするのを押さえてチラリ
と拓斗の寝顔を見てみる。
部屋が明るいせいで、長いまつげ
の影が頬に落ちて――男のコ
なのに、ものすごくキレイで。
とたんに押さえていたはずの
ドキドキが倍くらいの勢いで
復活して、花乃はあわてて目を
そらした。
――と。
ソファの上に、何着かの洋服が
乱雑にかけられているのが目に
入る。
今朝着ていたチェック地のシャツ
やパジャマや、それ以外にも
いくつか。
を拾い上げて、サイドボードの
隅に戻す。
そして、ベッドの片隅に寄せ
られていたシーツをとって、
そっと拓斗の体にかけた。
――あんな大きな音がしても
起きないなんて。
今日も疲れてるんだなぁ……。
ドキドキするのを押さえてチラリ
と拓斗の寝顔を見てみる。
部屋が明るいせいで、長いまつげ
の影が頬に落ちて――男のコ
なのに、ものすごくキレイで。
とたんに押さえていたはずの
ドキドキが倍くらいの勢いで
復活して、花乃はあわてて目を
そらした。
――と。
ソファの上に、何着かの洋服が
乱雑にかけられているのが目に
入る。
今朝着ていたチェック地のシャツ
やパジャマや、それ以外にも
いくつか。

