いつかのように、上着を脱いだ
だけの状態で、シーツも被らず。
そして、ベッドの近くの床に、
てっぺんに2つのベルがついた
特大サイズの目覚まし時計が
横向きに倒れて転がっていた。
――さっきのは、あれが落ちた
音かぁ〜。
拓斗の右腕がサイドボードに
乗っているところからして、
彼の手が払い落としたとみて
間違いないだろう。
「……………」
何かとつっこみどころが多すぎて
、花乃はそのままドアを閉めて
引き返すのがためらわれた。
――もうすぐ夏とはいっても、
さすがにあれじゃ寒いよね……。
「はぅ、
ダメだ……ほっとけない」
――ちょっとだけ、おじゃま
します……。
心の中でそう断って、花乃は
物音をたてないように注意して、
室内に足を踏み入れた。
だけの状態で、シーツも被らず。
そして、ベッドの近くの床に、
てっぺんに2つのベルがついた
特大サイズの目覚まし時計が
横向きに倒れて転がっていた。
――さっきのは、あれが落ちた
音かぁ〜。
拓斗の右腕がサイドボードに
乗っているところからして、
彼の手が払い落としたとみて
間違いないだろう。
「……………」
何かとつっこみどころが多すぎて
、花乃はそのままドアを閉めて
引き返すのがためらわれた。
――もうすぐ夏とはいっても、
さすがにあれじゃ寒いよね……。
「はぅ、
ダメだ……ほっとけない」
――ちょっとだけ、おじゃま
します……。
心の中でそう断って、花乃は
物音をたてないように注意して、
室内に足を踏み入れた。

