髪の毛をとかし終わってブラシを
コトリとテーブルに戻すと、
花乃は、ほぅっと小さくため息を
ついた。
――はぁ……今日もぜんぜん
ダメだったなぁ。
先週末、遥が尋ねて来たとき以来。
花乃は急に拓斗を意識するように
なってしまい……顔を合わす
たびに不自然な態度になっている
のが、自分でも痛いくらいよく
分かっていた。
――普通にしようと思えば思う
ほど、緊張しちゃうんだもん……
どぉしよう
それもこれも、遥のあのフライン
グ発言が原因なのだが、あれ以来
遥は顔を見せないし。
愛香さんに相談するわけにも
いかないしで、花乃は心底頭を
悩ませていた。
――せっかく打ち解けたのに、
こんなことでギクシャクしちゃう
なんてイヤなのに……。
コトリとテーブルに戻すと、
花乃は、ほぅっと小さくため息を
ついた。
――はぁ……今日もぜんぜん
ダメだったなぁ。
先週末、遥が尋ねて来たとき以来。
花乃は急に拓斗を意識するように
なってしまい……顔を合わす
たびに不自然な態度になっている
のが、自分でも痛いくらいよく
分かっていた。
――普通にしようと思えば思う
ほど、緊張しちゃうんだもん……
どぉしよう
それもこれも、遥のあのフライン
グ発言が原因なのだが、あれ以来
遥は顔を見せないし。
愛香さんに相談するわけにも
いかないしで、花乃は心底頭を
悩ませていた。
――せっかく打ち解けたのに、
こんなことでギクシャクしちゃう
なんてイヤなのに……。

