今の明るい笑顔を見ていても、
もう遥は大丈夫だと、花乃には
確信できた。
間もなく愛香さんがリビングに
やってきて、みんなで和やかに
お茶を飲んだ。
ひとしきりたわいない話で盛り
上がり、そろそろお開きにしよう
かというとき。
「花乃さん。
足慣らしついでに、門の所まで
送ってもらえません?」
荷物をまとめながら、遥がそう
頼んできた。
「? ぜんぜんかまわないよぉ」
普段は玄関で見送ることが多い
けれど。
特に断る理由もないので、花乃は
快くOKして、遥と一緒に玄関を
出る。
両脇を花壇の花に彩られた敷石の
小道をゆっくりと歩きながら、
門扉まで向かう途中。
それまでの沈黙を破って、遥が
切り出した。
「花乃さん。
拓斗のこと、よろしくお願い
しますね」
「――――え?」
もう遥は大丈夫だと、花乃には
確信できた。
間もなく愛香さんがリビングに
やってきて、みんなで和やかに
お茶を飲んだ。
ひとしきりたわいない話で盛り
上がり、そろそろお開きにしよう
かというとき。
「花乃さん。
足慣らしついでに、門の所まで
送ってもらえません?」
荷物をまとめながら、遥がそう
頼んできた。
「? ぜんぜんかまわないよぉ」
普段は玄関で見送ることが多い
けれど。
特に断る理由もないので、花乃は
快くOKして、遥と一緒に玄関を
出る。
両脇を花壇の花に彩られた敷石の
小道をゆっくりと歩きながら、
門扉まで向かう途中。
それまでの沈黙を破って、遥が
切り出した。
「花乃さん。
拓斗のこと、よろしくお願い
しますね」
「――――え?」

