花とアイドル☆《完》

「遥クン。

そんなことは、ぜんぜん大切じゃ
ないよ」


大学に忍び込んでいた、という
ことを話そうとしていると気づき
、花乃は素早く遮った。


「そんなことはどうでもいいの」


拓斗に嫌われるために、あえて
話す必要なんてない。


それよりも大切なのは、なぜ
そうしたのかという――自分の、
気持ち。


「遥クン。

ちゃんと、話すべきだよ。

ずっと、拓斗クンに対して思って
たこと。

話さなきゃ……分かり合えっこ、
ないんだよ?」


「―――――!!」


花乃にまっすぐ見つめられ、切々
と訴えるようにそう言われて。


遥は、動揺したように息を飲んだ。


「――どーゆーことなんだ?

遥……話してくれよ」


それまで黙って花乃と遥の様子を
伺っていた拓斗が、ゆっくりと
遥に語りかけた。