花とアイドル☆《完》

それで、拓斗が何も知らない
様子で、花乃を探しにきたと
いうことは。


遥は、何も言わずに、その場を
去ったということだろう……。


――遥クン……いったいどうする
つもりなのかな……。



遥が、花乃とのことを隠して
おきたいと思っているのなら。


花乃は、別にそれでかまわないと
思っていた。


ケガのことだって、遥を責める
つもりもさらさらない。


――でも……このままじゃ、
遥クンの心の問題は、解決しない
……。


花乃には、それが一番気がかり
だった。


――このままじゃ、拓斗クンと
遥クンは、本当の『親友』には、
戻れない。



「――花乃さん?

どーしたの?

なんか、遥の名前出てから様子
おかしいけど――」


「……………!」