「ゴメンね――。
でも、拓斗クンが思ってるような
危ないこととかは、ホントに
何もないから。
足も……あたしが一人で転ん
じゃっただけなの」
「花乃さん……」
こんな曖昧な言い訳で、何かを
隠していると気づかないわけは
ない。
とうぜん、拓斗も気づいている
だろう。
でも、拓斗は、それ以上問い
つめることはしなかった。
「……分かった。
ホントに、危険な目にあった
わけじゃないんだね?」
「うん、ホントに」
「それならいいや。
花乃さんが無事だったら、いい」
「拓斗クン……」
――ゴメンね。ありがとう。
何も聞かないでいてくれる、
その優しさに。
花乃は心の中で、何度も『ありが
とう』を繰り返した……。
☆☆☆☆☆
でも、拓斗クンが思ってるような
危ないこととかは、ホントに
何もないから。
足も……あたしが一人で転ん
じゃっただけなの」
「花乃さん……」
こんな曖昧な言い訳で、何かを
隠していると気づかないわけは
ない。
とうぜん、拓斗も気づいている
だろう。
でも、拓斗は、それ以上問い
つめることはしなかった。
「……分かった。
ホントに、危険な目にあった
わけじゃないんだね?」
「うん、ホントに」
「それならいいや。
花乃さんが無事だったら、いい」
「拓斗クン……」
――ゴメンね。ありがとう。
何も聞かないでいてくれる、
その優しさに。
花乃は心の中で、何度も『ありが
とう』を繰り返した……。
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