花とアイドル☆《完》

「いや別に愛想悪くないし。

花乃さん、だっけ?

さっき庭で会ったよね」


「は、はいっ」


――うわっ、思いっきり声うわずっちゃった……


花乃はかぁぁっと頬が熱くなるのを感じて、思わず表情を隠すようにうつむく。


「あら、そうなの?」


「うん。ただのお客さんかと思ったけど、後になって思い出したから、顔出した」