花とアイドル☆《完》

拓斗は拓斗で、周囲を思いやる
優しい心ゆえに、わだかまりが
生じ。


結局は悲しい行き違いで、起こっ
てしまったこと。


拓斗と遥、両方から本心を聞いた
自分には、それが痛いほどよく
分かる……。


「こんなのって、かわいそう
過ぎるよ……」


悲しさと、自分には何もでき
なかった悔しさ。


それが胸の中をグルグルとうごめ
いて、熱いカタマリになって、
あふれてきた。


「どうしよう……」


動かせない膝に、おでこをくっつ
けて。


花乃は、あふれる涙を押さえられ
ずに、声を殺して泣いた……。



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