花とアイドル☆《完》

「――――うるさい!!

お前なんかに、ボク達のことが
分かるもんか……!!」


怒りに震える声で、そう叫んで。


遥は唐突に、花乃の両腕を乱暴に
横へ払った。


「―――きゃっ……!!」


上半身のバランスが崩れて、
花乃の体は大きく揺れる。


道路の端の方へ、数歩よろめいて。


なんとか踏ん張ろうとしたが、
アスファルトの舗装が切れ、土の
地面が覗く段差に足をとられて。


そのまま、完全にバランスを
失った体は、地面に倒れ込んで
しまった。


「―――痛っ……」


打ち付けた手や足に痛みを感じ
て、花乃は思わず小さく叫ぶ。


「あ――……」


頭上から、遥の声が聞こえた。


「あ、あなたが、わけの分からな
いことを言うからですよ……!」