花とアイドル☆《完》

花乃にはこんなに明らかなこと
なのに。


どう説明すれば、遥にも伝わる?


自問自答するけれど、その答えは
見つからない。


「ボクが聞きたかったことって
いうのは――まさにそれです。

どうしてそんなに拓斗のことが
分かったふうなんですか?

どうやって拓斗にそんなに近づい
たの?

大学で見てても――ただのどん
くさそうなあなたが。

ずっと拓斗を見てきたボクより、
勝ってるなんて……!」


まるで熱にうかされたような
口調で言いながら、遥はぐっと
花乃に詰め寄り、その手首を
つかんだ。


「――い、痛っ……!」


強い力で両腕を引き上げられ、
花乃は小さく悲鳴をあげる。


だが、遥はそんな花乃にはお構い
なしで、さらに問いを重ねてきた。