「ボクの父親は、昔おじさんに
仕事でお世話になってて、すごく
恩を感じてて。
だから、絶対協力してあげよう
って言って――迷惑かけるといけ
ないから、ボクにも、あんまり
本郷家に出入りするなって言った
んです」
そう話す遥の表情は、悲しみに
満ちていて。
それが親友のためとはいえ、
どれだけ寂しかったかが花乃にも
伝わってくるように思えた。
「じゃあ、1年以上も会って
なかったのって、本当はそれが
原因で……?」
「それもあるし、拓斗が忙し過ぎ
たのもホントだし。
それに――」
「――――?」
遥が言葉を切ったので、花乃は
先の言葉を待って首をかしげた。
仕事でお世話になってて、すごく
恩を感じてて。
だから、絶対協力してあげよう
って言って――迷惑かけるといけ
ないから、ボクにも、あんまり
本郷家に出入りするなって言った
んです」
そう話す遥の表情は、悲しみに
満ちていて。
それが親友のためとはいえ、
どれだけ寂しかったかが花乃にも
伝わってくるように思えた。
「じゃあ、1年以上も会って
なかったのって、本当はそれが
原因で……?」
「それもあるし、拓斗が忙し過ぎ
たのもホントだし。
それに――」
「――――?」
遥が言葉を切ったので、花乃は
先の言葉を待って首をかしげた。

