花とアイドル☆《完》

感心したように言う遥に、花乃は
驚いて『えっ』と声をあげる。


「遥クン、どうしてあたしが
園芸科だって知ってるの?」


「え、ああ――。

拓斗が、そう言ってたんで……」


「拓斗クンが……」


――拓斗クンに、そんな話した
ことあったっけ……。

愛香さんになら、あるかもしれ
ないけど……。


記憶を探って考え込んだ花乃の
思考は、遥の問いかけに遮られた。


「花乃さん、おばさん達だけじゃ
なくて、拓斗ともずいぶん仲が
いいみたいですね?」


「えっ??」


唐突な、しかも思ってもいない
質問の内容に、花乃は固まって
しまった。


「ずいぶんと、って――。

べ、別にそんなことないと思う
けど」