花とアイドル☆《完》

「あ、ちょっと――!」


仕方なく花乃も立ち上がり、遥の
後を追って、教会を出た。



     ☆☆☆☆☆




遥は、花乃に言ったとおり、
駐車場へ続く道とは逆の小道に、
足をむけているようだった。


ここは山間になり、そちらは
ふもとに近づく方角のため、ごく
緩い上り坂になっている。

でも、たいした傾斜ではないし、
駐車場から教会までも同じような
道だったので、それほど苦には
ならなかった。


「あ、鳥が鳴いてる〜」


遥の言葉に花乃も耳をそばだてる
と、名前も分からないけれど、
たしかに心地よい小鳥のさえずり
が耳をくすぐる。


「ホントだ、かわいい♪」


来るときは、全員でワイワイと
会話していたので、気づかなかっ
たのかもしれない。