花とアイドル☆《完》

「そだ。

みんなまだしばらくは戻って
こないと思うんで、ちょっと、
散歩に行きません?」


「えっ!? 散歩?」


突然の提案に、花乃はつい大きな
声で聞き返してしまう。


「ハイ♪

この近くの小道歩くだけでも、
いい運動になりますよ」


遥はニコニコ顔で、すっかり
その気のようだ。


「あ、あたしは……えと……」


花乃は、何か理由をつけて遠慮
しようと思ったけれど。

とっさにいい言い訳が思いつか
ず、語尾が途切れてしまう。


遥は、花乃があまり気が進まない
ことには気づかなかったのか、


「行きましょ。

駐車場とは反対側にも、細い
道が続いてるみたいだったし」


そう言うと、先にたって教会の
出口へと歩き出していく。